かけがえのないあなたの人生を健やかに 本文へジャンプ
Home | 鍼灸は何に効くの? | いくらかかるの? | 院長ってどんな人? | どこにあるの? | English

  

鍼灸の適応症

 鍼灸治療は古代中国で始まりました。1500年ほど前に日本に伝わってから、日本の気候風土に合った独自の発展を遂げています。

 
現在、アジア諸国のみならず、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、アメリカ、カナダ、ブラジルなど、世界各国で鍼灸を用いた治療や研究が行われています。そういった中で、昨年11月には、WHOと公式関係のある「世界鍼灸学会連合会」による学術大会がフランスのストラスブールで開かれました。また、今年の3月にはアメリカでアメリカ国立衛生研究所(NIH)が助成金を出して国際シンポジウム行われました。

 
WHOが1996年に作成した鍼灸の適応症の草案は以下のとおりです。

鍼灸の適応疾患(WHO草案1996年)
運動器系疾患 上顆炎(テニス肘)、頚部筋筋膜症、肩関節周囲炎、慢性関節リウマチ、捻挫と打撲、変形性膝関節症など
消化・呼吸器系
疾患
下痢・便秘、潰瘍性腸症候群、急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、慢性副鼻腔炎、気管支喘息など
疼痛疾患 頭痛、片頭痛、緊張型頭痛、坐骨神経痛、扁桃腺摘出術後疼痛、抜歯疼痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛
循環器系疾患  狭心症を伴う虚血性心疾患、高血圧症、低血圧症、不整脈など
泌尿・産婦人科系疾患 月経困難症、分娩誘導、月経異常、女性不妊、男性不妊、インポテンス、遺尿症、尿失禁など
その他の疾患 近視、肥満、メニエール症候群、片麻痺、うつ病、薬物中毒、アルコール中毒など


 
アメリカのNIHは、委員会を設けて鍼の効果について検討し、パネルの声明文として、以下の疾患に対して効果が期待できるとしました。
 また、その後10年の研究成果を踏まえ、2007年に10周年記念学術大会が開催されました。そこでは、1997年の声明で出した適応症の検証と、今後の研究の方向性についての報告が行われました。

NIHパネルの声明文より
http://consensus.nih.gov/1997/1997Acupuncture107html.htm
成人の術後や薬物療法時の吐き気、嘔吐、および歯科の術後痛、また薬物中毒、脳卒中のリハビリ、頭痛、月経痛、テニス肘、繊維筋痛症、筋筋膜性疼痛、変形性関節痛、腰痛、手根管症候群、喘息


また、(社)東京都鍼灸師会では経験的に以下の疾患を適応症として挙げています。

東京都鍼灸師会作成
神 経 系 頭痛 三叉神経痛 肋間神経痛 坐骨神経痛 顔面神経痛 歯痛 帯状疱疹 しびれ メニエール症候群 めまい 脳卒中後遺症 不眠症 車酔い しゃっくり
運 動 器 系 五十肩 むちうち症 頸肩腕症候群 肩こり 寝違い 顎関節症 腰痛症 ギックリ腰 椎間板ヘルニア 変形性膝関節症 関節炎 リウマチ 筋肉痛 捻挫 テニス肘 腱鞘炎 アキレス腱 ばね指
消 化 器 系 胃炎 胃下垂症 胃酸過多 胃・十二指腸潰瘍 慢性肝炎 胆石症 口内炎 口角炎 慢性腸炎便秘 下痢 痔
循 環 器 系 高血圧症 低血圧症 動脈硬化症 狭心症 心悸亢進 動悸 むくみ 冷え性
呼 吸 器 系 かぜ 気管支炎 喘息 咽頭炎 扁桃炎 咳 痰 声のかすれ
泌 尿 器 系 慢性腎炎 ネフローゼ 膀胱炎 前立腺肥大 尿道炎 頻尿
感 覚 器 系 眼精疲労 仮性近視 白内障 ただれめ ものもらい 鼻炎 副鼻腔炎 耳鳴り 難聴 嗅覚減退
代 謝 障 害 糖尿病 甲状腺機能障害 痛風 貧血症
心 療 科 系 自律神経失調症 心身症 心臓神経症 過敏性腸症候群
婦 人 科 系 月経痛 月経不順 更年期障害 乳腺炎 つわり のぼせ 不妊症 流産癖 逆子
小 児 科 系 虚弱体質 消化不良 鼻炎 咳 小児喘息 扁桃炎 中耳炎 アトピー性皮膚炎 夜泣き かんのむし 夜尿症
そ の 他 アレルギー じんましん 湿疹 花粉症 円形脱毛症 慢性疲労 生活習慣病 高齢化疾患の予防等


ここに掲げられていない疾患でも効果のあるものはたくさんあります。お気軽にお問い合わせください。



 
鍼灸がどんな疾患に効くのか、さまざまな基礎研究や臨床研究がなされいています。しかしながら、鍼の効果を測る手法がまだまだ確立されておらず、薬の臨床試験のように白黒をはっきりさせづらいという特徴があります。例えば、薬の臨床試験では、試験に参加する同意をした患者さんが、本当の薬を処方されたのかプラセボ(偽薬)を渡されたのかがわからない状態にして効き目を確認します。また、その際には医師にも患者さんに本当の薬が渡ったのかプラセボが渡ったのかわからなくし、先入観が入らなくします。しかしながら、鍼の場合には実際に鍼をしているかどうかを患者さんや鍼灸師にわからないようにするというのは非常に困難です。また、鍼の効果は体内に鍼を刺入して起こるものばかりでなく、ほとんど刺さないで治療する手法もあります。この繊細な手法は、特に日本で発達しています。こういった治療効果は、現在用いられている評価方法ではなかなか拾うことができません。目下、適切な研究方法の開発が急務となっています。

 
科学的研究方法がまだ十分に確立していないとはいえ、数千年以上も利用され、今も世界中に広がり続けている鍼灸は、まだまだ無限の可能性を秘めています。

 
病気になってしまってからの治療ばかりでなく、病気の予防や、より健やかで快適な毎日を送ることができるように、鍼灸への期待が世界規模で高まっています


フッターイメージ